住民福祉講座「認知症の人を支えるために」を開催しました

2月15日(日)福智町地域交流センターにおいて「認知症の人を支えるために~認知症に向き合う」シンポジウムを開催しました。
午前中は「認知症は予防できる!」と題して福智町出身で九州大学大学院教授の清原裕先生に講演をいただきました。1985年から久山町でおこなってきた認知症の疫学調査の結果、糖尿病・高血圧である人やたばこを吸う人は認知症になるリスクが高いこと。適度な運動や野菜豊富な和食、少量のアルコールをとることが認知症を予防することにつながるという興味深いお話を伺いました。特に乳製品(1日1杯の牛乳)は予防につながるとのことです。
午後はドイツで認知症の事業に携わっている4名の方をシンポジストとしてシンポジウムをおこないました。ドイツでは「認知症ネット」と呼ばれる市民参加型の医療支援など先駆的な取り組みがされています。ディアコニー(ドイツを代表する福祉団体)などでは、認知症の方を支えるために地域に支援ネットワークを構築しており、福祉・介護・医療の専門機関が連携して支援をすすめるだけではなく、事業所や市民がボランティアとして認知症の方の支援に大きな役割を担っています。福智町でも行政や事業者、そして地域や住民が一緒になって、認知症の方を支えていけるまちをつくりましょうとのお話で締めくくりました。
当日は約400名の方に参加いただきました。ありがとうございました。

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